丸米醤油について

 丸米醤油は元治元年(1864)創業、岡山県倉敷市で160年続く小さな醤油屋です。
そのままつけ・かけにはもちろん。料理に使うとより一層香りが立ち、味が決まりやすく仕上げています。
4種類の醤油は製造方法が異なり、それぞれが特徴的な醤油です。お好みで使い分けて料理をお楽しみください。

丸米醤油の由来

 丸米醤油は300年以上前から米作りをしており、6代目の弥十郎が田の畔に植えていた大豆で醤油や味噌を作ったことから、地域の醤油屋として事業を開始しました。現在12代目が跡取りとして先代達の思いと伝統の味を受け継ぐため修行をしております。

職人と技

 醤油職人である11代目は、岡山県の醤油組合でJASの「唎味(ききみ)検査委員」として醤油の官能試験官を務め、数値には出てこない醤油の性質を述べ12万検体ほど自身の感覚を用いて検査をしてきました。現在では岡山県で一人しかいない日本醤油研究所認定の醤油醸造技能者の資格保有者です。
 40年の経験で培われた技術で作る醤油は、繊細な香りと濃厚な旨味のパランス良い味です。日本全国の醤油品評会でも数々の賞をいただき、自信をもってお勧めしています。

丸米醤油のちょうどよい甘味

 日本では北に行けば塩分が高く、南に行けば甘い醤油が好まれます。
 寒い地域は冬に保存食を作っておかなければならず、肉や魚を塩漬けにして保存しておく習慣と、体温を上げるために塩分が高いものが好まれるようになったそうです。
 関東の醤油も塩分が高いのは、江戸の町を早く整備するために徳川家康が考え出した知恵と言われています。
 九州の醤油が甘いのは、気温が高いほど甘いものが美味しく感じられるそうで、歴史的な観点からみると砂糖の伝来にも由来がありそうです。
 地域柄と歴史的背景により地域により味が違う醤油は奥深く、関東と九州の間に位置する倉敷は塩分が低く、ちょうど良い甘さでバランスが取れた醤油です。