倉敷の醤油の特徴

「晴れの国おかやま」と言われるほど晴れの日が多い岡山県は、豊富な水源に恵まれ、大きな災害もなく、大豆の産地でもありました。恵まれた土地柄ゆえに保存食を作る必要がなく、塩分が低く旨味が強い醤油が好まれました。
 天領として栄えた倉敷は交通の要であることから兵庫県龍野市発祥の淡口醤油、山口県柳井市発祥の甘露醤油など多様な醤油が各地から集まり、各家庭でも料理によって醤油を使い分ける習慣ができました。丸米醤油の甘く濃厚な醤油の味は、倉敷の歴史文化により育まれました。